とうとう来てしまいました。
高校3年生の夏。
発達障害のある子を育てるママ友と以前、
「次にみんなで会うのは夏休み。その頃には、それぞれ進路が決まっているよね。」
そんな話をしていました。
でも、我が家は…
息子の進路、まだ決まっていません。
正直、焦っています。
ITの才能を仕事につなげたかった
ここまでのんびりしてしまった理由があります。
一つは、この子のずば抜けたITスキルを何とか仕事につなげたいと思っていたからです。
元エンジニアの方に、息子が独学で作ってきたプログラムを見てもらったところ、
「かなりレベルが高い。」
と、とても良い評価をいただきました。
実際に2社と面談まで進むこともできました。
でも、どれだけ技術があっても、それだけでは採用にはつながりませんでした。
息子のASDの特性から、職場で働くことへの不安を感じられたのか、良い返事はいただけませんでした。
ボランティアも4か月…
3月の記事でも書いた事業所があります。
社長さんからは、
「ぜひうちで働いて!」
と言っていただけたのですが、その後まったく話は進まず…。
気付けば4か月以上、ずっとボランティアのままです。
さすがに、「この話、本当に進むのかな…」と不安になってきました。
何としてもニートだけは避けたい
高校卒業後、私が一番避けたいのは引きこもりニートになってしまうことです。
今も学校は月1回ほどホームルームに行けばいいので、ほとんど家で過ごしています。
パソコンゲームをしたり、プログラムを作ったり…。
本人なりに過ごしてはいますが、親としては焦る気持ちばかりが大きくなり・・・
「このままではいけない。」
そう思い、先日、障害のある方の働くフェアへ息子を連れて行きました。
B型事業所を見て、考えが変わった
会場には、
- A型事業所
- B型事業所
- 就労移行支援
などが集まっていました。
B型事業所では、
- 部品の組み立て
- 畑仕事
- 清掃
- パンの製造・販売
といった仕事が多く、工賃は月15,000〜45,000円ほど。
時給にすると高くて400円程度のところもありました。
以前の私なら、
「もっと能力を生かせる仕事があるんじゃないか。」
「この子の能力を知ってもらえればきっといいとこで雇ってもらえるはず!」
そう考えていました。
でも実際に息子の現状を考えながら話を聞いてみて、私の気持ちは少し変わりました。
「これでいいのかもしれない」
一般就労も、障害者雇用も簡単ではありません。
息子は、
- 判断に時間がかかる
- 行動に移すまでが遅い
- 理解するまで時間が必要
- 人に話しかけることが苦手
そんな特性があります。
だからこそ、支援を受けながら毎日少しずつ働き、
生活スキルや社会性を身につけていく。
それだけでも十分価値があるのではないか、と考えるようになりました。
しかも、お金までいただける。
それなら十分立派な一歩なのではないか、と。
もちろん、本音を言えばITの才能を生かせる仕事に就いてほしい気持ちは今でもあります。
でも、その前に必要なのは、毎日決まった時間に通い、人と関わり、働く経験を積むことなのかもしれません。
家でずっと過ごすよりも、社会とのつながりを持てる場所がある。
今は、それだけでも大きな意味があるように思っています。
まだ進路の答えは出ていません。
でも、親としての「こうあるべき」という考えが、少しずつ変わり始めた夏でもあります。


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